売買単位

株式の売買単位とは、株式市場で株式を売買する時の取引単位。株式市場には売買単位の株数で注文を出すため、売買単位以下の株数では市場で売買できない。また、株主総会における議決権も、売買単位(単元)を一つの議決権とすることが基本。株主優待に関しては、別の基準を設ける企業も多い。
市場における取引の単位であるため、投資家にとっては売買単位が小さいほど小口の資金で株を購入できることになり、流動性が向上する。

証券会社によっては、売買単位に満たない株数の株式を単元未満株として売買できる。単元未満株の取引を行うことで、単元に満たない株数の株主となったり、議決権を持たない単元未満株の株主が株を買い増して単元株に相当する株数を取得することができる。

売買単位は、発行体の企業が任意に決められるため1株、10株、100株など多様な単位で売買が行われている。ただ、売買単位の株数での取引価格があまりに安いと取引数が膨らんでシステムに負荷をかけることから、証券市場では売買単位(単価)に一定の基準を設けて上場企業に遵守するよう協力を要請している例もある。

最近は、個人投資家を呼び込むために従来1000株を売買単位としてきた企業が100株単位に改め、投資単位(価格)を引き下げる例が目立つ。また、一株単位の高額な株式を分割し事実上の取引単位引き下げ(従来の1株を1000株に株式分割した上で売買単位を100株とすれば、理論上の取引単位は1/10となる)を行うこともある。