流動性

流動性とは、あるものが位置や形態を変える時の変えやすさ。株式をはじめとする金融資産では、市場での取引の活性度(現金化のしやすさ)を表す。

流動性が高いと「市場(適正)価格」で取引しやすい

対象資産の取引が活発で、常に十分な買い手が存在し実態に見合う価格がついていれば、高い流動性を持っている(現金に換えやすい)といえる。
高い流動性があれば市場ですぐに買い手がついて、(直近の時価に近い)実勢価格で換金可能となる。

逆に、市場での取引量が少ない(買い手が少ない)場合は、流動性が低いため、換金しにくいことを意味する。手持ちの資産を市場で売却しようとしても買い手がいない(取引が成立しない)ため換金できなかったり、買い手が現れても極端に低い買値を提示してきて思わぬ安値で処分せざるを得なくなるリスクが高い。

流動性が低い資産を購入する場合も、売り手が現れず購入できなかったり、高い売値を提示され高値で購入せざるを得ない可能性がある。特に土地のように希少性があり「他のもの」で代えられない場合は、需要が拡大する局面では値がつりあがりやすい。

信用売りは流動性リスクに注意

流動性が低い(市場での取引が少ない)株式の株価は、少ない市場参加者の価格提示で大きく動くため、適正価格の見極めが難しく、株価の変動も大きい。そのため思わぬ安値で購入したり、思わぬ高値で売却できる可能性もある反面、売買自体が成立しない可能性もあるので短期トレードで売買する場合は、反対売買の「出口戦略」が重要となる。

特に「期限までに買い戻す」信用売りを行っている場合は、流動性が低下すると不利な条件で買い決済を迫られる可能性が出てくる。