取引手数料

取引手数料とは、株式などの金融商品を取引する際に市場や運営会社との取引を仲介する証券会社などに支払う手数料。取引の都度一定額、あるいは約定額の一定割合を課す方式や、一日の約定額の総額に応じて段階的に課す方式など様々な料金体系がある。

ネット取引の普及で、取引手数料も大きく水準を下げてきたが、現在はその動きも一段落している。一時は、一部のネット証券で手数料を課さない無料化の動きもあった(一日の約定が合計10万円以下の場合は手数料を無料とするなど)ものの、2009年には無料化していた証券会社が相次いで手数料を課すようになった(一部、信用取引は無料など条件付で無料化している場合もある)。
現在は、一日あたりの約定額に応じて段階的な料金を課す手数料体系が主流になっているが、その料金水準はネット専業証券と店舗を展開する総合証券では大きく異なる傾向がある。

投資信託や外国株式の取引など、一部の金融取引では証券会社への取引手数料以外にも運営会社や国外の関係機関に支払う手数料が発生する場合がある。新しい金融商品の取引をはじめる場合は、まず取引の各段階、および保有中にかかる手数料の総額を確認する必要がある。

なお、株式の売買に要した手数料は、所得税の確定申告などで経費として認められる。