TOPIX(東証株価指数)

TOPIXとは、東京証券取引所第一部上場銘柄を算出対象とする株価指数(東証株価指数)。1968年1月4日の時価総額を100ポイントとし、(上場廃止や新規上場などの調整を加え)現在の時価総額を指数として算出していた。現在は、浮動株の株価を算出基準としている。
1980年代後半のバブル期にはTOPIXも2000を大きく超えていたが、2008年の経済危機で1000を割り込んだ。

TOPIXは、日本の株式市場を代表する株価指数として、株式投資信託のベンチマーク(評価基準)に利用されている。また、先物取引やオプション取引などのデリバティブ商品の原資産として採用され、TOPIXベースのデリバティブ商品の相場が荒れると、現物株式との裁定取引で株式市場全体が動くこともある。

同じく日本株の代表指数として日経平均株価があるが、こちらは日本経済新聞社が独自に選定した銘柄の株価平均指数であり、TOPIXとは性質が異なる。TOPIXと日経平均株価の比率は「NT倍率」と呼ばれ、相場環境を表す指標のひとつにもなっている(日経平均はハイテク/IT関連の比重が高い)。
TOPIXは採用銘柄が多く偏りもないため、基本的に日経平均株価よりも落ち着いた値動きとなることが多い。

現在は、TOPIXに連動する運用(東証一部上場銘柄に分散投資)を目指すETFが上場されており、ETFを利用することでリアルタイムにTOPIX(に準じるETF株価)に投資することが可能。信用売りを行えば、東証一部全体の下落に対するヘッジにもなる。