毎月分配型投信の活用を考える

毎月分配型投信、特に年20%、あるいは30%以上の分配利回りを続ける高分配の投信が大人気になっています。「投資の専門家」からは「投資効率が悪い」「タコ足分配」である、と非難されることも多い高分配利回りの毎月分配型投信ですが、本当にそれらは「欠点」なのでしょうか?

銀行はもちろん証券会社でも売り上げランキングの上位をタコ足分配(基準価額がマイナス基調)も含む毎月分配型投信が占めているのを見ると、通常の「投資の常識」とは異なる「ニーズ」があるのは事実でしょう。そう、そもそも多くの人は毎月分配型投信を「(資産構築型の)投資」のために買っているのではないのです。

毎月分配型投信の分配金の意味

毎月分配型投信は、「資産構築」ではなく「資産活用(手元の現金を運用して収入を得る)」を目的とする金融商品です。さらに、最初からタコ足を前提に「預けた資金を運用しながら取り崩す」投信もあります。

重要なのは、単に高い分配利回りだから購入する、というのではなく今の自分が高い分配利回りの「現金」を必要としているか、よく考えてみることでしょう。

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